2013年1月6日日曜日

必然的親戚ゲーム会

正月になると実家に親戚が集まる。
集まることが目的だから、特段話が弾むわけでもない。
小さい子供は普段会えない親戚のお兄ちゃんお姉ちゃんと会えて喜んでいるが、次第に暇をもてあます。
お互いに気を使い、ちょっと窮屈な感じ。

こんなとき、普段やらないボードゲームでもしようか、という話になる。
出てくるのは人生ゲームか、ドンジャラだろう。

しかし、これらのゲーム、1プレイの時間がそこそこかかるわりに単調で、大人にとっては結構苦痛である。

そこで、ボードゲームを趣味とするおじさん(私)がドイツのカードゲームを持ち込んでみた。
持ち込んだのは「ニムト」と「はげたかのえじき」だ。

「ニムト」は小さい順に並んだ4つのカードの列に、6枚目にならないようにカードを出すゲーム。
おすすめポイントは、
・一人10枚の手札を、1枚つ全員同時に出していくので、何人でプレイしてもプレイ時間が変わらない。
 正式ルールではマイナス点が66点になるまでやるみたいだが、1ゲーム5~10分くらいで、いつでもやめられる。
・10人までできる。
・「ダメだ」と思って出したカードが救われたり、「ぜったい大丈夫」と思って出したカードが6枚目になったり、意外な展開を楽しめる。
注意点は
・瞬時に数字の大小がわからないと、単なる運ゲーになってしまう。なので、適正な年齢は10歳以上かな。

「はげたかのえじき」は、10点から-5点までのカードを、手札の1から15のカードで取り合うゲーム。プラスの得点カードは一番大きい数字を出した人が、マイナスの得点カードは一番小さい数字を出した人が取る。出したカードがだれかとかぶったら無効というルールがあるので、10点のカードだから15で取れるというわけではない。
おすすめポイントは、
・15枚の得点カードを取り合うので、何人でプレイしてもプレイ時間が変わらない。10~15分。
・6人までできる。
・ぜったい取れると思って出したカードが誰かとバッティングすると「ぎゃー」となり、大して大きい数字を出さなかった人に得点が転がり込んだりする。

どちらもポイントは
・ルール説明が簡単
・短時間でプレイできる
・意外性(ドラマ)がある

これらの必然的親戚ゲーム会における必要条件を満たすゲームは、一般的な和製テーブルゲームや、トランプにはなかなか無いと思う。
いわゆるドイツゲームには、ルールを説明してすぐ楽しめるものが多くあり、これらの条件を満たすものがほかにもあるだろう。

そうそう、ゲーマーの方には注意点がある。ゲームに慣れてくれば、もうちょっとプレイ時間が長く、頭を使うものもできるだろうが、慎重に段階を踏むこと。それほど親しくない親戚に、いきなりリッチなコンポーネントのゲームを出すべきじゃない。いい年した大人が、嬉々として大箱ゲームをすすめる姿は異様だろう。

来年は勇気を出して「ベガス」「ロストシティ・ボードゲーム」あたりをやってみるか・・・。